比叡・比良・西近江路にある「鎮守の森」の神社をいやしの路として歩く
比叡・比良・西近江路にある「鎮守の森」の神社をいやしの路として歩く
いま、癒しや安らぎを求めて様々な「聖地」を訪ねる人が増えているというのが現代社会です。人々にとって聖地とは、神の鎮まり、仏の宿るところ。その原風景が「村の鎮守」の森です。すなわちそれは、それぞれの地域を鎮護する神が祀られている緑豊かな聖地そのものということになります。そこには神社が祀られてきました。
近江の神社の多くは奈良時代の天智・天武期より伝わる古社です。それらのうち式内社と称され、国家の祭祀にかかわり祈年祭にあたり中央から地方をつなぐ役目を担うのが大社と呼ばれるものです。その大社は全国に285座ありました。
近江国のなかで比叡比良山麓のある西近江路には古くからの多くの神社があります。滋賀郡8座、伊香郡46座、高島群34座の式内社の神社があげられています。近江の式内社で注目されるのは、高島郡の数の多さです。これは、琵琶湖北端から西岸にかけての地域が大和、出雲、伊勢に並んで、政治的、経済的にも重要な地位にあったことを示しています。
これらの、比叡・比良・西近江路にある神社を地域ごとに、その祭神や由緒をくまなく紹介するために「びわ湖街道物語~西近江路の自然と歴史を歩く~」が出版されました。
そして、この西近江路の自然と歴史、山と森、そして鎮守の森の神社をいやしの路として歩く「こころ旅」の可能性について提案しており、地域ブランド創りと地域振興の新しい起爆剤としての展開の最初の一歩を踏み出そうとしています。