夢・ゆめ・yume。私は、ずっと夢に引っ張られて生きている

はい、もう古いお話しです。いま年月を経て少し考えるところもあって、もう一度、”自分回帰”をして、楽しんでやろうと思い立ったのです。それで、思い出したのがこのことです。ここにも、原点があります。

1歳から100歳の夢 [単行本] 日本ドリームプロジェクト (編集)
2006年出版

 いくつになっても夢がある
 1歳の子どもから100歳のおばあちゃんまで
 100年分の夢の本です

                夢

                         吉見 精二 (62歳)※当時
                         いろは出版
                          「1歳から100歳の夢」出稿 

 夢・ゆめ・yume。私は、ずっと夢に引っ張られて生きている。
55歳になった時に、このあたりで会社勤めは止めにしょうと思い立った。ただ長らえているだけでは人生の時間がもったいない。思えば、いろいろな人たちと出会い交われたお陰で思い出は山ほどある。仕事も楽しんだ。しかし、所詮は仕事でありすべてが燃焼した訳でもない。思い通りにできずに棚上げしてきたこともある。一方で、自分だけで誇れる“プロジェクトX”もあったはず。やりたかったことをやってやろう。
「これからは、夢と棲む人生を送ります。」という挨拶をあとにして新たな人生に踏み出し、夢と追いかけっこを始めて早7年になる。
そして、今、私にはもう一つライフワークにしている“しごと”がある。少し説明が難しいのだが、自分の住んでいる滋賀県という地域へ、もっと多くの来訪者を呼起こそうという思いを募らせてきた。観光客を誘致するプロデュースの仕事である。長く務めた仕事のなかで、一番好きで得意だったからだ。そのことに四六時中、思いを巡らしてきたと言って過言ではない。やっぱり自分はこの仕事をやりたいと、決心して4年になる。そして、会社を起して2年経った。やっと最近になって、仕事をさせていただく機会が生まれるに至った。ありがたい事である。これまでの夢の夢が、幻からすこし夢らしくなりそうだ。
滋賀県は、琵琶湖を中心にして山々や田園などが取り囲む素晴らし自然があり、歴史と伝統的な文化の豊かな、訪れて良しの地域資源を有している。そこに住む人たちも屈託無く親切な人たちばかりである。これからの時代は、こうした豊かな自然を残している地域を、今までに味わったことの無い新鮮な感性で旅しようとするニーズが高まってきている。エコツーリズムやグリーンツーリズムなどLOHAS的な旅の潮流は確かな足音を立てはじめている。農山漁村を今以上に元気な地域として持続発展させるのに絶好の機会なのだ。
そこで私は、地域の人がもてなす魅力的な旅づくりに取組んでいる。着地型企画旅行商品、すなわち現地集合型で、その時その場でしか体験できない地域でつくりあげたからこその、ほんものの感動が味わえる旅をプロデュースし、インターネットで情報発信している。しかし、道程はなかなか遠い。だから面白いのだ。先日、募集に参加していただいたお客様を引率した。皆さまから、喜んでもらえたのがたまらなく嬉しくこれが心の支えだ。
人生は、そのものが夢。夢の世界だ。先は長い。やり残せば、次の世界への宿題だ。

◇出版社に届いたアンケートより

1歳から100歳までの一人ひとりの
笑顔の写真と希望の言葉は、
さーあこれからも力いっぱい生きようと
夢をいただきました。
(83歳 男性)